粘着テープを剥がそうとする時に、キレイに剥がれたら良いのですが、スムーズに剥がれずしばしば厄介なテープ跡を残すことがよくあります。
このようなテープの跡をキレイに取り除くためには、さまざまな方法があります。
例えば、ハンドクリームを使用した除去方法や、布製の粘着テープを使用して剥がす方法などがあります。
そして、テープの跡が小さい範囲に限られている場合には、消しゴムで軽くこすることで取り除くことが可能です。さらに、粘着部分をドライヤーで温めることにより、より簡単に剥がせることができます。
しかし、これらの方法で解決しない場合でも、専用のシール剥がし液や除光液が役に立つでしょう
粘着テープの跡を取り除く方法と便利なツール
粘着テープの痕がなぜ残るのか疑問に思ったことはありませんか? これはテープ粘着部分の時間経過、または環境的な要因によって劣化してしまうからです。
そうしたテープの跡を取り除くには、実は家庭にある様々なアイテムが活用できます。
「ハンドクリーム:油分で落とす」
まずハンドクリームです。油分により粘着力を弱め、跡を除去するのに効果的です。少量を指に取り、跡に優しく塗り込むだけです。
「布製のガムテープ:粘着面を貼り/剥がす事で跡を除去する」
布製のガムテープを使う方法もあります。粘着面を強く押し付けてから剥がすことで、跡を取り除くことができます。
「消しゴム:摩擦でこすり落とす」
跡が小さい場合は、消しゴムを使って摩擦を加えることによって、徐々に取り除くことができます。少々手間はかかりますが、これも効果的な方法です。
「ドライヤー:温めて柔らかくして落とす」
また、ドライヤーを使ってテープの跡を温めると、柔らかくなり剥がしやすくなります。ただし、熱に敏感な素材には注意が必要です。
「専用のシール剥がしや除光液:溶かして落とす」
これらの方法でも解決できない場合には、専用のシール剥がし液や除光液の使用を検討してみてください。
専門的に作られたこれらの商品は、一般的な粘着物質に対して高い効果を発揮します。
ガラス表面についたテープ跡の除去方法
ガラス表面に付いたテープの跡を除去する際には、ドライヤーや専用の清掃剤の使用がおすすめです。
ドライヤーを使用する場合は、ドライヤーの熱を約1分間くらい当てることでテープの残り跡を柔らかくすることで、簡単に取り除けるようになります。ただし、熱に弱いガラスなどに対しては、ドライヤーの熱を近づけすぎないよう、注意が必要です。
専用のシール剥がし剤を使用する場合は、ガラス面に残ったテープの跡に直接吹きかけてから、キッチンペーパーなどで拭き取ることできれいにすることができます。
これらの専用剥がし剤は、一般的にホームセンターまたは100円ショップなどで手に入ります。
また、ハンドクリームを塗り込んだり、消しゴムでこすり取り除くといった方法も効果的です。試してみてください。
プラスチック表面についたテープ跡の除去方法
プラスチックについたテープ跡の汚れを取り除くには、布または紙にアルコールを含ませて拭く方法が有効です。
最も効果的なのは工業用アルコールですが、工業専門のものなのであまり目にするものでも手に入るものでもありません。
しかし、ドラッグストアなどで売られている、一般的にも普及している普通の消毒用アルコールでも十分効果があります。これによりテープなどの汚れを除去することができます。
また、熱を利用して汚れを柔らかくするドライヤーの使用も効果的です。
ただし、その際にはプラスチックの熱変形などに気を付けながら、ドライヤーの熱を近づけすぎないよう、注意しながら作業をしてください。
シール剥がし剤を使用する場合には、プラスチックの種類によっては適していない場合があるので、適切かどうかを使用前に確認しましょう。
多くのシール剥がし剤にはベンジンやテルペンが含まれており、プラスチックに変色や変質を引き起こす可能性があります。
安全確認のために、あらかじめティッシュなどにシール剥がし剤を少量スプレーし、プラスチックの目立たないような端っこの部分などにシール剥がし剤の液を少し塗りつけてみます。
プラスチックの表面が曇ったり、細かなヒビが入るようでしたら、そのプラスチックに対しては使用を控えたほうが良いでしょう。
ポリプロピレンやポリエチレンなどの素材は比較的安全ですが、剥がし剤を使用する際には、目立たない場所でテストして、素材の表面や塗装面などに不具合出ないかどうかを確認することが大切です。
写真についたテープ跡の除去方法
ここで一番気になるのが「写真に残ってしまったテープ跡」です。
写真をセロハンテープなどで貼り付けるときは考えもしませんが、いざ写真を取り外して保管しようとしたときに、大事な写真に残り跡がついてしまった。テンションも下がってしまいますよね。
そしてそこではじめて、写真などのデリケートなものに付いたテープの残り跡。キレイに取れるのかが心配になります。
写真にセロハンテープを貼ると、時間が経つにつれて粘着物質が写真側に残ってしまい、べたついた跡ができてしまいます。
このような跡を取り除く際には、エタノールを使用すると効果的です。
エタノールを染み込ませた布で、写真に付いたテープの粘着跡部分を優しく拭き取ることで、粘着跡をきれいに除去できます
ちなみに、エタノールはドラッグストアなどに「消毒用エタノール」「無水エタノール」として置いてあります。
高純度のものほど粘着跡を取り除く効果が高くなり、先ほどのエタノールの種類で言えば「無水エタノール」の方がアルコール純度が高いです。ただし、写真はやはりデリケートなので、使用する前に目立たない箇所で試し拭きをすることが重要です。
この項目では「写真に残ってしまったテープ跡の取り方」を紹介しました。
しかし、それ以前に、セロハンテープが写真に長期間貼られたままになると、剥がす際にフィルムと接着剤が分離し、写真に接着剤が残ってしまうことがありますので、セロハンテープを貼り付けた場合には長期間放置せずに、早めにテープを取るなど対処することが望ましいです。
まとめ
今回は、テープの粘着跡を取り除く方法と、ガラス、プラスチック、写真の粘着性を除去するテクニックについてご紹介しました。
テープの残り跡を除去する方法としては、ハンドクリームを塗る、消しゴムでこする、ガムテープを使うなど、手軽に試せる方法がいくつかあります。さらに、ドライヤーで温めて粘着性を柔らかくして剥がすこともできます。
専用のシール剥がし剤の使用も一つの方法ですが、プラスチックの種類によっては変色や変形を引き起こす可能性があるため、使用する際には注意が必要です。